原題 : LOD
原文 : http://community.bistudio.com/wiki/LOD
翻訳時期 : 2008 Sep
LODって何?
LODとは、Level of Detail(詳細化するレベル)のことを意味し、モデルの異なるバリエーションを介して、ゲーム環境に合わせながらモデルに描写クオリティの高低をどのように見せるか、その境界を明らかにする技法のことです。
resolution
視界距離、オブジェクトの数、描画設定、CPUの使用状況等のゲーム内の条件と相互依存しながら、使用するモデルの境を明確にします。
車輪などゲームエンジンによって使用されるものまたはアニメーション内に名称未設定で使用するものは、LODの中に含むべきではありません。なぜならばそのLODがアクティブになった途端にゲームがクラッシュすることがあるからです。
LODセレクションの複雑さをデモンストレーションてしもらうため、またLODが”resolution”の数値によってどのような効果が現れるかについて、その一連のシリーズを確かめてもらうためにドキュメントをここに置きました:Resolution LOD サンプル
Geometry
こここで他のオブジェクトとの衝突検知を行うモデルの境界を明確にします。
モデルの形状はとてもシンプルなものとし、作業に当たっては次の評価基準を満たす必要があります。
- オブジェクトの名称(ファイル名ではありません)はComponentXXとしなければならない(XXには、01から最大99までの連続した番号になります)
- 質量情報(Alt+Mキー)を与えなければなりません
- 閉じられたコンベックス(凸面体)である必要があります
ジオメトリ用オブジェクトの厚みは最も小さいところでも0.5m以内とする必要があります
訳者注 : かなりシンプルな形状でないと衝突を検知できず、ユニットが壁の向こうに突き抜けてしまいます。なのでできるだけ立方体に近い形のオブジェクトを積み木のように組み合わせて、モデル本来の形をおおまかに表現してやるように作成してあげてください。
Fire Geometry
銃弾やロケット弾の衝突を検知する境界を明確にするLODです。このLODが用意されていない時は、Geometry LODを代替して使用します。
- 閉じられたコンベックス(凸面体)である必要があります
運転手、搭乗者のプロキシは、このLODにも格納しておく必要があります。(通常は他のresolution LODからコピペして作成します)。さもなければ、そのユニットは無敵になってしまいます。プロキシを追加する前に、いくつかのジオメトリのチェックを行ってください。さもなければ機能しなくなります。(閉じてあるかの確認、コンポーネントのチェックなど)
Hit-points
Hit-pointsのLODは、そのモデルの中で確実に破壊されるだろうパーツ(車輪、ライト灯など)を、名称の付いた接続していない頂点を介して定義づけるものです。
Memory
乗り物の搭乗口、ライトなどアニメーションのコントロールポイントと同じように使用されるものを定義するセレクション名です。
Paths
例えばビルのようなオブジェクトに対し、AIユニットの通り道をこのLODの中にパスとして定義します。
Roadway
ユニットがモデルの上に立てるようにサポートするサーフェイスを、Roadway LODとして定義します
Roadway LODはFeometry LODの上に重ねない、またはそれらの頂点を傾けて始めるようにしてください。
LandContact
オブジェクトが地面と接する地点のことです。(接点あたり単一の頂点を定義します)
Where the object touches the ground. (Defined by a single vertex per contact point.)
ViewGeometry
描写できるモデルのジオメトリ
一例として、LODが正しく設定されたモデルは、そのモデルを通して他のユニットを見つけることが出来ないでしょう。AIはモデルをすり抜けて他のユニットを見つけることが出来ないのです。
(訳者注:AIの視線が遮る/遮らないのオブジェクト構造をこのLODを使って表現します)
View – Cargo
そのモデルの中で、貨物室内の搭乗者の視線が届く範囲のLOD
“Car”クラスの乗り物に例えると、このLODによりプレイヤー、運転手、副運転手、貨物室が常に眺めることが出来るようになるでしょう。(“View – Pilot”を定義されない限り、乗り物の内側から見えるようなります。)
View – Cargo – Fire Geometry
View – Cargo – Geometry
View – Commander
コマンダー視点から見えるモデルの範囲
View – Commander -Fire Geometry
View – Commander -Geometry
View – Gunner
乗り物において、ガンナーの一人称視点で見えるモデルの範囲です
View – Gunner – Fire Geometry
View – Gunner – Geometry
View – Pilot
パイロットまたはドライバーが一人称視点の時に見えるモデルの範囲です。
“Car”クラスの場合、プレイヤー、彼のドライバー、副運転手、または乗員席では常にこの視界が見えるでしょう。LODの中のプレイヤーポジションは、プロクシポジションによって決定されます
View – Pilot – Fire Geometry
View – Pilot – Geometry
ShadowVolume
ArmA、OFP:Eliteのみ機能するLODです。モデルに影を表示する段階です。ShadowVolume 0.000(通常の機能)とShadowVolume 0.100(装備類、武器と言った基本のビジュアルモデルの時の機能)と名称付けます。
必ず、全ての面を三角形化し、エッジをシャープにしてください。
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