「東西冷戦下の世界を圧倒的なリアリズムで描く、最高傑作の軍事アクション。ジープから戦闘ヘリまで、搭乗できる戦闘兵器はなんと30種類以上!」という触れ込みで2001年7月27日に発売されたOperation Flashpoint(以下、OFPと略します)は、発売後既に数年を経過しているに関らず、その人気はなかなか衰えを見せません。公式サイト(日本語)の製品紹介の言葉を借りて、特徴を述べるとこんな感じです。
- 戦争映画に比肩!人間的AI搭載のキャラクター
- 広大かつ緻密に書き込まれた戦場
- 30種類以上の軍事車両・航空機の操縦、攻撃が可能
- 両軍合わせて20種類以上の銃器が登場
- 戦場の様々な側面を網羅
- 50以上のミッション。更にオリジナルミッション作成も可能
いわゆる戦争系3D FPSに属するPCゲームなのですが、アクション要素よりむしろ戦闘訓練シミュレータといった趣きのゲームです。
体力ゲージなし、一発の弾丸で即死、疾走しながら敵に弾を当てるどころか、立ち止まってさえも手ブレで狙いがつけにくくなる極めてシビアなゲームです。更に日本語音声も字幕もない、こんなマゾヒスティックなゲームが、なぜ今もこんなに支持されているのか。はまる人ははまり、はまらなかった人はクソゲーと揶揄する。
私が思うにOFPが長寿だった理由は、そのニア・リアリスティックなゲーム性もさることながら、開発元のBohemia Interactive Studio社(以下、BIS)が惜しみも無く様々な開発ツールをユーザに提供してきたからだと思っています。
OFPの発売後、世界中のユーザの手によって秀逸な兵器やユニットのAddon、オリジナルを凌駕するMission、ゲームを演出するScript、ゲームそのものの世界観をがらりと変えてしまう大作MOD等が無償で提供されています。
BISが用意したミッションに飽きた後も、自分の手でこれらをクリエイトし提供し、また別の誰かがそれをDownloadし評価する。これに感化されたまた別の誰かが、新しい作品を世に送り出す。
この連鎖がこのゲームを長らく人気を保てた秘訣なのではないかと思っています。
私も、ある方々が提供したミッションや、アドオンに感化されてこのサイトを開きました。
当初はミッションエディットを中心にこのサイトを育て、またいくつかの自作キャンペーンを提供する場として運営してきましたが、日本オリジナルMODチームであるBattleOverHokkaidoに加入し日本の島作りを始めてからは、3Dの建物の制作風景を日々お送りするようになりました。
2007年にOperationFlashpointを作り出したBISの後継作品であるArmedAssault(以下、ArmA)が発売されました。OFPから約6年のブランクを埋めるかのように、ArmAは数々の新技術が盛り込まれたOFPの正常進化と言える作品になっていました。個人的には、いくつかの理由でOFPの方が好みではありますが、世の中が変化したことだし、今後はこのサイトでもArmAに関するエディット情報についてお送りしていこうと思っています。