Oxygen以外のモデリングツールを試す(2)

 第2回は、最近Googleが提供開始したGoogleSketchUpです。
 これは建物をモデリングすることに定評があったSketchUpというソフトをGoogleが買収して、Google Earthと連動させて世界中の人が楽しむために提供しているものだそうです。
 機能制限したバージョンは無償で提供されています。建物作りがもっぱらな僕にはうってつけそうだと思い、これを使ってみることにしました。


 インストールして軽く遊んでみたところ、非力なMacMiniでも結構軽快に動きます。
 操作感も直感的ですし、英語版と言えど視覚的に分かりやすいコマンドの挙動を理解させるアニメウインドウも表示され、マニュアルも読まなかった僕でも何となく理解できました。

 とは言え、真面目に作りこんでもOxygenに読み込ませた時にダメだったら悲しいなと思いながら各コマンドで遊んでいたら、世界中の人がこのソフトで作った建物をDLできるGoogleの共有サイトのブラウズ画面が開きました。ここにはエンパイヤーステートビルから世界遺産、はたまたNHKのドーモ君やNintendoDSまでいろんなモノが無数に公開されています。
 うまく行けば、根こそぎDLして島中をこの建物で埋め尽くすことだって夢ではありません。(もちろん本当にやって、公開した日には著作権的に問題があるわけですが。)
 とりあえず本題に戻り、O2で読み込ませるところまで到達できるかを検証するため、小さめのビルをDLしてkmz形式でエクスポートする所から始めます。

 次にBlenderという高機能・オープンソースの3Dモデリングソフトにインポートします。調べた限り、kmz形式を読み込める無料のソフトはこのBlenderくらいしか見つかりません。ところがこのBlender、操作がとても難しい。GoggleSketchUpとは真逆です。クロスプラットホームのソフトだけあって、UIもUnixライクです。でも高機能なんだろうな、というオーラを端々に感じます。
 で、梃子摺りながらやっとこさOBJ形式にエクスポートしました(オブジェクトを全選択してから、Exportして下さいね)

 その次は、前述のAnim8orに一度読み込ませて、3DS+K Data形式にエクスポートします。何となく、建物の天地が違うような気がしますが、これは気のせいではありません。なぜか天地が90度異なっていました。そっちはO2側で直すことにして、次に進みます。

 O2でインポートさせると、しっかりとモデルが開かれました。天地が90度違うのは、x軸を90度変えてやると元に戻ります。

 テクスチャについては、さすがに移行できないだろうなと思ってましたのでこれは構わないのですが、それより問題なのはいくつかの面がきちんと移行できていません。元々のモデルを自分が作ったわけではないので原因はよく分かりませんが、面が反対になっているんでしょうか。
 やっぱりOFPで何かを作るのであればOxygenで作った方が、いろいろと面倒も少なそうだなと思いました。
 ただこのGoogleSketchUp、非常に面白いです。OFPとは関係なく、暇な時に遊びたい気分。共有サイトからDLした作品を眺めているだけでも楽しいですよ。
 お金をかけず(せめて大枚をはたかず)に、Oxygen以外のモデリングツールを試すシリーズは、今後も続けるつもりです。

「Oxygen以外のモデリングツールを試す(2)」への1件のフィードバック

コメントは受け付けていません。