L3DT

 ここ数日、GoogleMapを眺めては宍道湖、富山、網走といったキャンペーン作りに面白そうな土地を見つけ、国土地理院の標高データASTERの3次元地形データから実際の標高点データをあれこれと変換してはVisitor3に持ってきて、あーでもないこーでもないと研究?してる毎日です。お陰様で日本中のほぼどこの土地でも3DでARMA2上に再現させる自信と技能を身につけることが出来ました。
 
 ですがリアルデータを使っているからこその問題にぶつかっています。ゲームですから、やっぱり海があって山があって、川があって谷があり、そして平野や丘陵があるような土地で遊びたいじゃないですか。OFPだと12.8平方km、ArmAだと約20km平方kmに、これらの舞台が用意されているわけですけど、現実の日本の土地を切り出してこれだけの要素を詰め込もうと思うと、実はこれってとても狭いのです。
 だからといって例えば60平方kmのマップで作るのは、オブジェクト設置といった作業上のことを考えるとちょっと現実的じゃないので、現実の60平方kmのデータ(数値データは50mまたは30mメッシュ)をメッシュ間隔だけ縮めて20平方kmの面積に押し込んでみるわけですが、するとこんな感じになります。


 テクスチャを貼ってない状態なので分かりにくいですが、平地なのにとてもごつごつしています。山なんかもえらく尖った感じになります。あれこれと条件や手法を変えて、実際の土地の標高データをインポートしてみたけど、リアルさとマップとしての面白さを両立させるのはちょっと難しいのかもと考えるようになりました。
 

 この試行錯誤の過程で、BI Forumのマップエディットのところを再三読んでるのですが、その中でいくつか面白そうなツールの存在を知りました。それがL3DTことLarge 3D Terrain Generatorという自動で島を作ってくれるツールです。島生成ソフトと言えばTerragenやVueなんかも有名ですが、このL3DTを使って網走の標高データを加工できないかなぁなんてあれこれ触ってると、何クリックかするだけで俯瞰位置から見た高解像度なテクスチャをベイクする機能があることに気がつきました。この機能、むちゃくちゃ凄いです。これこのままサテライトテクスチャとして使えてしまいます。というかBISはこのツールを使ってサテライトテクスチャを作ったのではないかと思うくらい、色合いがそっくりです。
 

 試しにARMA2に持っていくと、いかにもCGっぽい風合いは否めないけど、こんな楽チン作業で質の高いサテライトテクスチャを作ってくれるなら言うこと何もないです。
 有償版(35$)なら40,960pxのサイズもベイクしてくれるようなので、サーラニ島が20,480pxらしいですから、実用十分以上じゃないでしょうか。メニューを見てると熱帯や寒帯の気候も取り入れられるような気がしますが、とりあえず今夜はここまで。