ARMA2のグラフィック設定


 英語版も発売されたし、Demo版もリリースされたそうです。
 もうだいぶ入手した方で増えているんじゃないでしょうか。OFP時代のように多くの人が遊ぶ息の長いゲームであって欲しいと思います。
 さてArmA1を初めて遊んだ時にとてつもなく重いゲームと感じてただけに、ARMA2を初めて遊んだ時は意外に軽いと感じました。それでもゲーム中は重く感じる場面もあるので、自分に合ったグラフィック設定を探ってみました。何を重要視するかは、その人その人の好みやマシン環境に拠ると思うので、こんなことを書いても仕方がないのですが、各項目の説明がてら自分的なチョイスを紹介しようと思います。
 
Visibility: 描画距離。この値を大きくすればするほど遠くの景色がはっきりと見えるようになりますが、描画量が多くなる分とても重くなります。デフォルトは1,600mですが、この距離を縮めるとフレームレートが稼ぎやすいので、自分はOFP:Resistanseと同じ900mにしています。
Brightness: 輝度。
Gamma: ガンマ値。
Quality preference: 描画設定のプリセットを切り替える所。Advanceを押して個々に設定するのが面倒な人は、ここで大ざっぱに変更すればよいと思います。
Interface resolution: ビデオボードがディスプレイに対して出力する解像度。基本的にはディスプレイの最大入力解像度と同じ解像度に一致させるのが望ましいはず。うちのディスプレイは25.5インチですがDot by Dot表示も可能なので、1,280x1x024とか1,280×800なんてのも試してみましたけど、フレームレートにそんなに影響しない気がしたので最大入力サイズの1,920×1,200にしています。
3D Resolution: 内部的に3Dレンダリングする解像度。上述のInterface resolutionとの比率で描写が大きく異なります。こちらの比率を高めると斜めの線が滑らかになったりアンチエイリアス的な効果が得られますがとても重くなります。逆に小さくすると描画のための計算量が減ってとても軽くなりますけど、とてもぼけぼけした描画になります。僕は1:1(100%)にしています。
Texture Detail: テクスチャ描画の精度。かつてテクスチャを作ってた人間としては、製作者の意図とおりのテクスチャを目にしたいので、僕はVery Highにしています。
Video Memory: どういう機能かよく分かっていません。名称からしてVRAMの利用度のことかなと勝手な理解の下、Very Highにしています。正直、効能を分かっていません。
Anisotropic Filtering: 異方性フィルタリング。トライゼットの西川先生の解説によると「視線の角度と,テクスチャを貼り付けるポリゴンの傾きの関係を吟味して,その都度最適なテクセル処理を行う」とのこと。ここを変化させると主人公から数歩先の地面や壁の描写の奇麗さが変わってきます。深く考えずに自分はNormalで。
Antialiasing: アンチエイリアス。ここを増やすと輪郭のギザギザを滑らかに見せてくれます。でもフレームレートへの影響がとても大きいので、自分はDisable(無効化)で我慢。いつかビデオボードの性能が上がっていったら、早くここをNormalに持っていきたいところ。
Terrain Detail: 地形描写の精細度。クラッターと呼ばれる背の低い草とか石とかの描画量を決めています。Disableにすると割りと軽くなりますがOFPっぽいのっぺらとした地面になってちょっと寂しいのでLowにしています。
Objects Detail: 登場する各オブジェクトを描画する時に、どのLODで描画させるかをここでコントロールしているように思います。高い値にするに越したことはないのですが、込み入った場所でのフレームレートへの影響を考えて自分はLowかNormalにしています。
Shadow Detail: オブジェクトが落とす影を描画するか、その描画するならその精度。Disableにすると軽くなりますが、影がないのは寂しいので自分はNormalにしています。
Postprocess effects: ポストプロセスの効果。ぼやかす効果と言えばいいのでしょうか。この効果そのものが気持ち悪いので自分は断然Disableにして、その上で念を入れてブラーやブルームの効果をキャンセルするModを入れています。
InterFace size: 切り替えて試してないですが、フォントのサイズか何かでしょうか。性能的な影響はなさそうなので、自分はARMA2の仰せのままに。
Aspect ratio: 描画するアスペクト比です。ご自分のディスプレイの縦横サイズの比率に合わせて変更してください。自分は1,920×1,200なので16:10です。
 
 こんな中途半端な設定ですが、ゲーム中はそれなりに酔わない程度のフレームレートを得られています(シングルミッションのNo.1で平均して30台くらいかな)。たまにかくついたり、テクスチャの描画が遅れる時もありますが。ちなみにC-130が飛行しているこの瞬間ではFPS:60以上でした。
 みなさんも自分の好み(我慢、妥協?)にあったグラフィック設定を突き詰めてみてください。

「ARMA2のグラフィック設定」への10件のフィードバック

  1. はじめまして。いつも詳しい記事や情報をありがとうございます。また、ARMA時代にはミッションエディタのスクリプト等も参考にさせていただきました。
    今回、私も昨日やっとARMA2をDVD-ROM版で購入しました。やはり起動して最初に気になるのは画質設定ですよね。できるだけ綺麗な設定でプレイしたいものの高く設定しすぎるとカクカク動きで見苦しいですもんね。
    悩んだ結果、描画距離は2000m、他の設定はすべてHighにすることとなりました。大規模な市街地や森林に入るとFPSが落ち込むことがありますが、それでもなんとかFPSは30くらいをキープできます。WolfsburgさんはPostprocess effectsの効果が好きじゃないんですね。個人的に私は結構気に入ってる効果なので使っています。
    これからもいろいろな情報を期待しております。また、常日ごろこちらのサイトを見させていただいていてのに挨拶が遅れたこと、すみませんでした。これからもよろしくお願いします。
    私事ですが最近になってブログをオープンしました。今は主にFlightSimulator等の記事が多いのですがARMA2の記事もこれから投稿を進めていきたいと思っていますので、よろしかったら一度ご覧ください。

  2.  はじめまして。
     最近はとんと更新が乏しくなり、その上さらに内容まで劣化の一途をたどる当サイトですが、今後ともどうかご贔屓に願います。
     その設定で程よく動くとすると、結構性能のいいPCをお持ちなんじゃないかと思いますが、いかがなもんでしょうか?
     ブログの方、拝見しました。ARMA2とFSXと両方、楽しんでらっしゃるんですね。FSXは遊んだことがないのですが、聞くところによると世界一周を楽しんだり、自ら機体やシーナリーを作り出したりと、ファン層も厚くとても奥が深い作品だとか。 
     どうかARMA2でも、ミッション等を制作して日本のMODシーンを盛り上げて頂ければと思います。僕も最近はとんとご無沙汰ですが、ARMA2で希望が湧いてきたので制作意欲が少し高まってきましたので、何かで貢献できればなと思っています。

  3. Wolfsburgさん、ご返信ありがとうございます。
    実は前記事で書いたARMA2の設定ですが、キャンペーンの途中であえなく断念、設定を下げることとなりました。やはり市街地や森林、あと港などのエリアでは視点の急激な動き等に耐えられず、カクついてしまうことが多く妥協するほか無いと思いました。
    ブログのほうにも改めてARMA2の画質設定について書きましたが、だいたいWolfsburgさんの設定と近いんじゃないかなぁと思っています。ただアンチエイリアスはやはり切ることが出来ずLowにしてます。
    ちなみに私のPCのスペックは
    CPU:Core2Quad Q9550
    RAM:4GB
    Video:GeForce GTX260
    といった感じです。このスペックで約1年使いましたが、ARMA2を始めたら、やはりもっと上のスペックでないといけないなぁと思い、PCのアップグレードを検討中です。
    このゲームを最高設定で遊べるようになったら楽しいでしょうね。今の段階でそんなことできるPCあるんでしょうかね?

  4.  Quadコアでも厳しいですか。
     森は、というか樹木はポリゴン数が多いですし、市街地は言わずもがなですしね。港は・・・、オブジェクトが多いからですかね。
     
     僕もアンチエイリアス利用は欠かしたくないのですが、フレームレートの低下は明らかだったので、泣く泣くDisableにしています。1年半後くらいには多少は改善されますかねぇ。当面は我慢です。
     
     今はまだないかもしれませんが、いつか最高設定で遊べるPCが普通に手に入る時代が来るといいですね。

  5. はじめまして。
    質問があるのですが、ARMA2でリフレッシュレートが勝手に30にセットされているようなのですが(どんなに画質設定を変えてもそれ以上にならない)何が理由か見当つきますか?もちろんディスプレイのレートは60に設定されています。PCスペックはねむれるにゃんこさんとほぼ同等です。

  6. からあげさん
     はじめまして。
     自分の場合は、特にそういう現象はなかったです。 
     マイドキュメントフォルダの中にARMA2フォルダがあって、その中にARMA2.cfgというファイルがあります。それを開くとどこかの行にreflesh=xxみたいな感じで書かれてると思うのですが、そこはどうなっていますか。わたしの場合は60と書かれています。

  7. はい、その部分も60になっています。
    それとなぜかブートキャンプのみ60まで認識してるらしく、ちゃんと50以上になったりします。不思議です。
    キャンペーン等は29とかで止まってて、それ以上になったり、また下がったりする事もないのです。明らかにフレームレートに余裕があるはずなのに...。

  8.  ミッションによってフレームレートが変化するのは理解できるのですが、リフレッシュレートが変化するのはちょっと理解の域を超えます。どう考えてもたかだかミッションがデバイスをコントロールできるとは思えないんです。リフレッシュレートが半分ということは、相当画面がちらつく筈なのでゲームどころじゃないと思うんですよ。
     ひょっとしたらですけど、ビデオボードはリフレッシュレートは60Hzで出力してるけど、フレームレートは30フレーム/秒で出力してるということではありませんか?この場合ですと画面がちらつくことはないけどカクつく、という見え方になります。それだとしたら特におかしな現象ではありません。

  9. そう言われてみれば、自分もキャンペーンのあるミッションではFPSが一向にあがらないということがありました。通常、1人称視点で真下、もしくは真上等を見るなどしてFPSにやさしい環境に視点をむけてやるとFPSが一気に60まであがるのに、そのミッションだけはいくらFPSにやさしいような場所に視点を移動させても、28~29で止まっていることがありましたね。
    からあげさんの症状もそういうことでは?
    Wolfsburgさんこれって、やはりPCスペックのせいなのでしょうか?自分はあまりPCに詳しくないのでわからないのですが、フレームレートが30フレーム/秒で出力しているというのは、そういう風に設定されているからなのでしょうか?それともPCが勝手に?

  10.  なるほど。そういうことですか。
     例えばマンハッタンというクリアするのにやたらと時間がかかるミッションがキャンペーンの中にあるじゃないですか。あのミッションだと、おっしゃるとおり描画に負担が掛かりにくい場所に行こうが、キャップがされているかのようにある一定以上のFPS値を超えないなぁと感じました。
     あのミッションは、プレイヤーの見えてない所で敵味方ユニットが延々と動き回っていますし、多分ですけどかなりの数のトリガやスクリプトが回ってそうなんで「きっとずっとCPUが計算してるんだろう、CPUの方がボトルネックになっていてFPSが上がらないんだろうなぁ」と勝手に想像してましたが、真実は何かはよく分かりません。酔いそうで困るほど辛かったわけではなかったので、そっちのことはあまり気にせず、むしろプレイ時間が3時間を過ぎた頃、ミッションデザインの理不尽さに頭に来てしまって、チートコマンドで先に進めてしまいました。
     すいません、全く役に立たないお返事で・・・。

コメントは受け付けていません。